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英語が使える自分を妄想して

2024.10.16(水) 08:00

10月16日。ある高校1年生から質問をいただいた。英語が話せるようになりたいが、どういう勉強をすればいいかという相談である。几帳面な生徒らしく、彼女の文章は句読点の使い方が適切で非常に読みやすいものだった。英検2級を取得したが、英語はぜんぜんできないとのことだった。英検と使える英語とは無関係である。

そういえば、以前ある学校のALT(from the USA)と話していたとき、どうして日本人の生徒はあんなにもEIKENの勉強をするのに英語の勉強はしないのかと尋ねられたことがある。テストのための勉強をしていても話せるようにはならないのにと。日本人はテストが大好きで、テストのためなら勉強できるのだと答えた。

私はドイツ語を勉強しているが、ドイツ語検定を受けるつもりは毛頭ない。テストのための勉強は大嫌いだ。それより近い将来、必ずドイツに行って、現地の人たちと話してやろうと思っている。わくわくする。手始めは空港か。そしてレストランやバー。テストなど受けない。現実社会には四択など無い。

メールをくれた高1生には然るべき勉強法をかなり丁寧に書いて送ってあげた。彼女が実践するかどうかはわからないけれども、やってくれれば確実に英語がかなり話せるようになる勉強法である。AIを複数使って自分の話した英語を添削する方法も記しておいた。彼女ならきっとやってくれるんじゃないかと期待している。

日本は縮小していく。毎年どんどん日本人が減っていく。生まれる子どもが70万人ほど、亡くなる人は130万人ほど、そして海外移住する人たちも100万人以上いる。減るのは当然である。外国語に対する需要は以前よりかなり大きくなっているが、いまだにテストのためだけに英語を勉強する人たちが多い。

それがモチベーションの向上につながっているのであれば問題ないが、TOEICでいえば900点程度がスタートラインであって、英語を正しく使えるようになるまでの道はかなり長くて苦しい。海外の方がたと笑顔でコミュニケーションをとっている自分を妄想しながら、テストのためではない勉強を続けてもらいたいと願っている。

木村達哉

追記
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