10月21日。『ユメタン』シリーズが新しくなって新発売となった。中身はほとんど変わらないのだけれど、CDを外すことになった。CDデッキを持っている人がほとんどいなくなり、スマホ(アプリ)で単語や表現の音声を確認する人が大多数とのこと。CD希望の方にはアルクが対応するということになった。
2008年に出したときは、クイックレスポンスや瞬間英作文という考え方が学校にはなかった。セミナーを各地で開催し、今までの単語集とどう違うのかを、つまり音声を使ってリスニングのトレーニング(シャドーイングなど)をし、音と意味を覚える重要性を説明した。最終的には日本語→英語を瞬時に行えるように反復してほしいと言い続けた。
今では毎年10万部ほどが学校や英語塾で採用になる『ユメタン』だけれど、最初はさほどご採用くださる先生方はいなかった。が、徐々に北海道と九州から本州の真ん中に向かって動き始めた。特に瞬間英作文の重要性をご理解くださっている先生方がこぞって採用してくださった。今でもその先生方には感謝している。
『ユメタン』が『新ユメタン』になって何年間か経ったが、今回の改定で『新装版ユメタン』となった。以後はメルマガやブログで『ユメタン』と書くことにする。CDが登場したのは私が大学3年生のとき、つまり22歳のときだから、あれから40年ほどが経ったことになる。途中でMDというのも出現したが、完全に消えた。
私もCDデッキを3台、学生時代に大阪日本橋の電気屋街で買ったステレオセットを1台持っているが、スマホで英語もドイツ語も音楽を聴くようになった。『English Express』にはCDがついているようだが、使わずに捨てているのだからもったいない。が、スマホがあれば要らないのだから、そもそもCDを作るのがもったいないのである。
今の生徒たちはそもそもCDを使わないだろうからさほど問題はなかろう。教室でCDを使って音声を再生している先生方は遠慮なくアルクに連絡をしていただきたく思う。
木村達哉
追記
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