10月30日。昨年から依頼されていた長崎県英語教育研究大会で講演。たかだか70分ほどの講演だけれども距離が距離なだけに、昨日から島原に移動した。当然のように昨夜は長崎県の先生方と人生の反省会を行った。久しぶりの先生もいらっしゃれば初めましての先生もいらっしゃった。笑顔に包まれた2時間だった。
今日の大会、小学校から高校までの英語科教員、教育委員会の方々が200人ほどご参加になっておられた。特に小学校中学校の先生方は初キムタツの方々ばかりで、まさかこんな柔らかくてくだけた講演だとは思っておられず、大会の会長も含めて、ほとんどの先生方が笑顔で聞いていらっしゃった。
言うまでもないが、中身は真面目である。人口が減少したこと、AIが出現したことで学校は変容しているし、変容しなければならない。いつまでも部分点狙いの下線部訳や英作文ばかり教えていたって時代に取り残されて嗤われるだけである。学校はおしなべて、世界の諸問題に対応できる人材を育てているのである。
メルマガには具体的に書いたが、AIが出てきたことで宿題の種類が変わった。授業中の内容も大きく変わった。ついでに言うなら通知簿や調査書のコメント欄はAIがやってくれるようになった。省力化につながったのは素晴らしいが、昭和マインドの教員にとっては辛いところだろう。全訳の宿題にはほぼ意味がなくなった。
AIがあることを前提とした宿題や授業を考えねばならない。教材も然り。『ユメタン』の単語テスト作成や小テストの分析はアルクが開発したAIが行ってくれるようになった。つまり、自分でせこせこ作らずともよくなった。それで空いた時間をどう使って生徒の英語力を伸ばすのかを考えるのは、人間である。
木村達哉
追記
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