11月1日。2024年もあと60日ほどになった。そんな今日はボンバルディアで高知龍馬空港へ。高知高校は今年2回目である。今回は『ユメタン』を使っている生徒たちに英語の授業をしてほしいという依頼があった。ついでにゴルフをしましょうという「依頼」もあったのだが、雨天につきキャンセルになったのがは残念至極。
英語の成績を上げるのは、メルマガでは何度となく書いているが、さほど難しいことではない。それなりのレベルにするには3年から4年はかかるが、そうではなくて英検のような簡単な検査に合格するだけだったら暗記だけで充分である。もちろんそれでは使えるようにはならないが、生徒や保護者がそれを望むなら簡単な話である。知識がほぼ全て。
高知高校の生徒たちには「音」と「意味」と「ルール」を如何にして頭に刷り込むかを話した。知識がありさえすれば進研模試で偏差値65を切ることはない。思考力のようなものもほとんど要らない。日本の大学は、いちおう文科省も思考力の重要性を理解しているようなふりをしているが、共通テストを見る限り、不要である。
とすれば、学んだことを如何にして刷り込むか、どれだけ定着させるかが重要である。そこを意識しない勉強に意味はない。そうするとおのずから反復することが何より大切であることがわかるだろう。教員があれこれ言っても反復回数はさほど増えないので、えらくなりたい欲があるなら自分でやるべきだと説明した。
積極的に学ぶ子が減ったとよく聞くが、自分の人生である。誰かが何かを施してくれるのは、過保護な親であっても22歳までだろう。あとは自分でカネを稼いで、自分の能力で生きていかねばならない。自分の能力を、それがどういう分野なのかは自分で決めればいいのだけれど、自分の責任で伸ばすのである。積極的でない人間は堕ちるのみであろう。
高知の生徒たちは放課後の疲れた時間であったにも関わらず、真剣な表情でよく聞いていたように思う。でも、この授業を受けるだけではまったくチカラなどつかないのだから、帰宅してから自分で本を繙き、辞書を開いて苦闘することである。その時間にこそ自分の能力が伸びるのだから。
木村達哉
追記
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