11月7日。県立福崎高等学校を訪問し、『ユメタン』を使っている高2生徒たちに講演。担当の先生も高校時代は姫路駅近くの学校で『ユメタン』を使って英語の勉強をされていたそうで、喜色満面で迎えてくださった。こういうのは嬉しい。自分が使っていた教材で教える先生のほうも、きっと私などのような者でも著者に会えるというのはそれなりに嬉しいのではないだろうか。
120分という長い時間だったので、先方から頂戴した演題はモチベーション管理に関するものだったのだけれど、せっかく著者が訪問しているのだから英語の勉強法を最初にお話し申し上げた。休憩のあとは、日本の現状について人口推移グラフを見せ、昭和時代のようにまともな大学を出てまともな職に就けば安泰という時代ではないことを説明した。
生徒たちが40歳ぐらいになったとき、この国の人口は1億人を切る。すでに女性の平均年齢が50代になり、子どもをたくさん産む状況ではない。また、経済状態が良くないので、子どもを1人産むと2000万円ほどかかると言われているがその負担を背負う若い人たちは激減している。加えて、海外定住者が右肩上がりで増加している。どんどん日本人が減っていく。
日本にいてもいいんだけど、間違いなく税金や社保料は上がるから、海外でも生きていける自分作りはしておいたほうがいいよと言うと、多くの生徒たちが確かにという顔えで頷いていた。英語勉強法ではウトウトする子たちもいたが、後半の50分は目を見開いてパワポをまっすぐ見ながら聞いていた。
失政であるのは間違いないのだけれど、政治家を選んでいるのは我々である。日本はすでにオワコンと言う人たちも少なくはないし、確かに状況は苦しいのだけれど、さらに悲惨な未来に備えておくことは各個人の大切なリスクヘッジである。子どもたちにできることは1つしかない。勉強して、自分のレベルを上げておくことだけである。
木村達哉
追記
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