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沖縄県の被災者を訪ねる

2024.11.19(火) 10:00

11月19日。今月の沖縄は今日が最後である。昨日から考えて、やんばるに行くことにした。今月10日まで降り続いた雨の影響で比地川が氾濫し、多くの方々が被災した場所である。被災者のひとりは私の友人で、以前は興南高校の教員だった。彼のFacebookによると部屋の中に川の濁流が入ってきて、全てが水没したとあった。

私がいる宜野湾市から国頭村まではけっこうな距離がある。若い人たちならまだしも、この年齢で軽自動車をずっと運転するのはきつい。途中で、観光客は来ないであろうカフェ(画像)や漁港食堂で一服しながらようやく国頭村奥間までたどり着いた。私たちをまず迎えてくれたのは数台の消防車であった。

ここかしこの草が倒れているのがわかる。水の勢いというのはすごいもので、川沿いに建っている家は傾いているようだ。これじゃ住めないなと思いながら、友人の家に向かった。車が水没したというのを聞いていたが、現物はなかなかショッキングである。玄関も窓も壊れ、この状態で住むとなると沖縄ではまだ元気な蚊たちと闘う夜が待っている。

本人は仕事で家にいなかったが、ご覧のとおり開けっ放しで、畳もなにもない部屋では扇風機がからからと回っていた。我々にできることは食料や衣類の提供ぐらいしかないが、それなりの公的な扶助を県や国から被災者の方々にお願いしたい…と思っていたら、デニー知事の謝罪が入った。何をやっていることか。

我々もいつ被災者になるかもしれない。他人ごとと思わず、なにが駄目だったのか、どうすればよかったのかを検証することは重要である。政治家を選ぶのは特に大切で、ノリやファッションで選んでいると自分の首を絞めることにもなりかねない。

木村達哉

追記
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