11月23日。なんの祝日だったかなと手帳を開く。勤労感謝の日と書かれてある。勤労できることに感謝しないといけないなと独り言ちながら水戸駅構内にある神戸屋さんへ。拙宅のすぐ近くにも神戸屋甲子園店があるが、パンが美味しいことで有名である。水戸にも神戸屋さんがあることに感謝し、がらがらなのをいいことに朝食&読書タイム。
セミナーや講演で地方に行くと、朝食をホテルのレストランで済ませることが多い。地元の食材を使った朝食と謳われているものがあると迷わずそれを選ぶ。最近はビュッフェ形式が復活したホテルも多く、朝ごはんを前日から楽しみにする。今回の水戸はレストランがないホテルだったので、いろんな選択肢から神戸屋さんを選んだ。
午後からは毎年恒例の水戸セミナーである。東京や大阪のように50名や100名やといった方々がお集まりになるわけではないが、毎年というのは強いもので知った顔が集まってくださる。老人だらけの病院ではないが、常連さんでお越しになっていない先生がおられると、体調でも崩したんじゃないかと話をすることになる。
今回は「AIと英語学習」がテーマ。すでに多くの先生方がChatGPTやPerplexityといったAIを日常的にお使いとのことだったが、私は私で執筆にどう使っているか、教材づくりにどう活用しているかをお見せした。英語学習には不可欠だが、AIを(あるいはタブレットを)使ったからといって英語力が上がるわけではない。
AIは読み書きには強いのだけれど、話す聞くには弱い。学校で英語が「できる」人材を育てるのであれば、進研模試の偏差値は気になるんだろうけれど、ちっとも話せない聞けない人たちを増産するのではなく、地球規模で活躍できる若者を育てることが肝要ではないかと訴えた。文科省の動きがカタツムリ並みなのでどうしようもないけれど。
参加者の多くが私の絵本とポストカードを購入してくださった。お気遣いに感謝しよう。拙い絵ではあるけれど、どれも心を込めて描いたものである。不登校の生徒に向けて創った絵本で、保健室に置いていただいてもいいように思いますと申し上げた。皆さんの優しさに感謝しよう。
来年も11月23日は水戸にいる予定ですので、空けておいていただければ嬉しく思いますと懇親会で言うと、必ず参加しますと多くの方々がおっしゃった。初めて参加したという方々も今回は多かった。輪が少しずつでも大きくなっていけば嬉しい。
木村達哉
追記
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