12月13日。確定申告に備えて、木村達哉事務所が顧問契約を交わしている税理士が来宅。一時間ほど話をした。特に稼いでいるわけではないし、どこかの政治家のように架空秘書に給与を支払っているわけでもない。いつ税務署に踏み込まれても大丈夫なうえに、『マルサの女』に登場した悪者たちの家のように書類を隠す場所もない。
いただいたお足は隠すことなく申告し、経費については税理士に任せ、払えと言われた然るべき税金を粛々と毎年支払っている。税務署から届く分厚い書類への記入や3月の申告については完全に彼に任せている。これまた政治家のように、これは領収書など要りませんよというカネなど1円もない。優良なる納税者である。
加えて私の場合、スマホや本、移動費や宿泊費以外の出費がほとんどない。飲み代はほとんどゼロ(そもそもほとんど飲まない)。車は妻の車に乗せてもらっていて、ガソリン代は月に数千円。ゴルフは酒井社長をはじめとする付き合いもあるので欠かせないが、月に3回ラウンドしたとしても若い頃の飲み代のほうが高かった。服やパンツは穴があいても平気で着ている。
贅沢は敵だという若い頃の教えにしたがって生きている。いや、無理して節約しているわけではない。脳が自然とそうなっているのである。妻は穴のあいた靴下や下着を捨てろと言うが、まだはけるやないかと思うのである。多少の穴ぐらいなんてことないやないかと。
そんなわけで、税理士にはえらい褒められる。むしろもっと使ってもらっても大丈夫ですよと言ってもらえるが、上に書いたとおり不要なものは買いたくないし、そもそも物に溢れた空間が大嫌いなのである。何もないぐらいでちょうどいい。私の絵本に書いたとおり、妻と犬と本と私を理解してくれる仲間が少しいてくれれば幸せである。
来年も然るべき税金をもっていかれるんだろうなとは思うが、みんなでカネを出し合って社会をよくするのが税金というものだ。減税は嬉しいが、税金を減らした結果、社会が不便になったりギスギスしたりするのでは本末転倒であろう。
木村達哉
追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を火木土の週3通無料配信しています。読みたいという方はこちらからご登録ください。英語勉強法について、成績向上のメソッドについて、いろいろと書いています。家庭や学校、会社での会話や、学校や塾の先生方は授業での余談にお使いください。