12月24日。Merry Christmas Eve!などと言ってももう還暦のジジイであるし、小さい子どもがいるわけでもない。世間が浮かれているのを後目に、今年も残すは7日間かと独り言ちていた。年末と言えば大掃除だが、昨日ある知人がお子さんを連れて英語勉強法の相談をしに拙宅に来られたので、非常によく片付いている。大掃除はこれでよかろう。
その相談についてはメルマガに書いたのでこちらには書かない。A君の勉強法とBさんの勉強法は異なる。性格が違う。現時点での知識量が違う。理解力も違う。読書習慣の有無は思っている以上に大きい。集中力の有無も。したがって勉強法を子どもたちに、否、大人相手でもそうか、説明する際には「その人自身の分析」から始めることになる。
つまり、同じ偏差値50でも相手が違うと勉強法は違うのである。通り一遍の自称有効な勉強法ではまったく対応できない人のほうが多い。したがって、勉強法の本にはたくさんの方法が掲載されているのである。これが合うかあれが合うかは自分で判断する能力が必要で、全てを受け入れている人は本代と読書時間の無駄に終わる。
そもそも人間の能力は子どもの頃からの積み上げである。スタートが早いほうがいいのはいいが、途中で積み上げるのをやめると伸びないどころか元に戻っていく。しばらくやっていないと野球ができなくなったり楽器が弾けなくなったりするのと同じ。結局は「続けることができる」能力が一番の能力だということだ。
拙宅に相談に来た中学3年生にもその話をすることになった。最も大切なことは量を積み上げることだ。たかだか週に1日2日英語の勉強をしたところで成績など上がるものではない。それは同じぐらいしか練習しない野球部では県予選で勝つことすら難しいのと同じである。続けることができれば、英語ぐらいはなんとかなる。なにせ世界でほとんどがノンネイティブなのに20億人ほどが話している言語なのだ。あなたにできないわけはない。
木村達哉
追記
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