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新庄北高校、からの瀬見温泉

2025.01.10(金) 01:00

1月10日。新庄北高校二日目は英語の授業をしてほしいというリクエストにお応えして、リスニングの授業を高2と高1に1コマずつ行った。リスニングの授業は教員が二日酔いでも行える(私が二日酔いだったという意味ではない)。主役は生徒たちで、50分に何回音読するのかという授業になる。20回から30回を目途に音読を繰り返す。

今回は英検2級程度の初心者が対象ということもあり、一連の勉強法を説明申し上げた。生徒たちには『ユメタン』と『ユメリス』を使ってディクテーションをしたり音読(オーバーラッピングとシャドーイング)をしたりしてもらった。実際に私が実演しながら英語を書きとったり声を出したりする授業となった。

リスニングの場合、週に1回2回やったところで聞き取れるようにならないし、英検2級や準1級レベルではネイティブの英語などほとんど聞き取れないはずだから、学校や塾だけでなく、自分でどれだけやるか、つまり家庭学習をどれぐらいやるかがポイントとなる。学校でしか英語をやらない人は一生聞き取れるようにならない。

授業が終了し、新庄北高校の講演と授業はすべて終わった。先生方にお礼を述べて同校を出た。いつもの瀬見温泉に移動せねばならぬ。山形県の先生方との懇親会、否、人生の反省会である。例年どおり観松館にお世話になったのだけれど、同旅館は昨年の水害で大打撃を受けた。露天風呂に土砂が流れ込み、被害総額は2億円以上になった(ニュースはこちら)。

クラウドファンディングや寄付金のおかげで秋に再開できましたと鑑末館のスタッフの方が笑顔を見せてくださった。ゆっくりと温泉につかり、宴会までうとうとし、起きてはまた温泉に入るという贅沢な時間を過ごさせていただいた。集まってくださった山形県の先生方と人生について語り合った。皆さん、笑顔であった。

2011年に東日本大震災が起こり、翌年2月にチャリティーイベントを宮城と福島で行った。参加してくださった山形の松木先生に実は山形県に行ったことがないんですよと伝えたのが全ての始まりだった。それ以後、山形県でセミナーをしたり山形の高校で講演をしたりと、活動を続けているが、全ては先生方が「また来てほしい」と言ってくださるからだ。

明日は山形市で教員対象の勉強会を行うが、すべて手弁当のボランティア活動である。私だけでなく業者の方々も自腹でいらっしゃる。誰も儲からない。誰も支払わない。義援金をお願いする以外はお金が動かないからこそ、純粋に勉強したいという先生方が県内外からいらっしゃるのだと考えている。

2025年も山形で活動を元気に始められたのはよかった。健康なうちは続けられればいいのだけれどと思っている。

木村達哉

追記
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