1月12日。山形から帰宅。実は山形滞在中にYahoo!をスクロールしていたら、横浜DeNAベイスターズの選手が『ユメタン』を持っている写真が目に飛び込んできて驚いた。ドラフト指名された新人選手が日大鶴ケ丘高校時代に使っていた『ユメタン⓪』『ユメタン①』『ユメタン②』を携えて入寮したというニュースであった(こちら)。
プロの野球選手になった人が英語の本を持って入寮したのである。おそらく外国人選手と話そうとか、うまくいけば大リーガーになってやろうとか、次のステップに向けて英語の勉強を継続しようと思っているに違いない。野球に集中せよと言う向きもあるのだろうが、英語ができれば外国人選手と直接話せるし、大リーグに行ったときに仲間ができやすいじゃないか。
どんな選手になるのか、どんな人生を生きるのかを考えれば、夢がかなったと手放しで喜んでいる場合ではない。いい気になって場合ではない。高校時代に天才と呼ばれた選手がどれだけ消えていったことか。まだ1本もヒットを打っていないし、1勝もしていないのである。次のステップに向けて努力を継続してほしいものである。
新人選手が入寮するときに英語の本を持って入ったというニュースは見たことがなかった。これだけ大リーグを目指す選手が出てきているのに、言葉ができないのではプレーにも支障があるのではないかと思うが、英語やスペイン語のほうはどうなのかなといつも思っている。小針選手には、野球は言うまでもなく、外国語もこのまま勉強し続けてほしいと願う。外国人選手と通訳なしで話せる選手になってほしい。
小針選手には手紙を書こう。ドラゴンズファンの私だけれども、宜野湾で行われるベイスターズのキャンプはいつも見学に行っている。彼はまだ育成選手だが、今年か来年の2月に1軍のキャンプに帯同している程度に頑張ってくれればと願っている。
この画像をFacebookとXとInstagramに貼ったところ、普段は野球に関心のないアルクの社長がDeNAとこの選手を応援するぞとコメントを寄せた。ただ、一応書いておくと、九州学院(ヤクルト村上選手)、興南(オリックス宮城選手)、智辯学園(巨人の岡本選手)、明豊(ソフトバンクの今宮選手)など、多くの学校で『ユメタン』をお使いなので、どの球団も応援しないといけないですよとコメントを返した。
小針選手の記事のおかげで著者の私とアルクの人たちが喜ぶ日となった。こういう記事を目にすると、眠いなぁ辛いなぁと思いながらも頑張って執筆してよかったなという気持ちになる。小針選手と記事にしてくださった報道各社に感謝したい。
木村達哉
追記
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