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発明されれば消えるものもある

2025.01.13(月) 10:00

1月13日。極寒の山形からそれなりに寒いっちゃあ寒いが山形ほどではない関西に戻ってくると暖かく感じる。セーター1枚で外に出ようとすると、妻の「寒いよ」が飛んでくる。しょうがないからダウンベストを羽織るのだけれど、途中から暑くなってくる。下にヒートテックを着ているので動けば動くほど暖かくなる。

ヒートテックをユニクロが作ってくれたおかげでファッションが変わった。私が子どもの頃は綿の下着にシャツを着て、そこにトレーナーやセーターを着たうえで、さらに分厚いコートやスタジャンなどを羽織らねばならず、おかげで誰もがころころに太っているように見えた。ズボンの下にはパッチが欠かせなかった。

ヒートテックが登場したときにはなんだか怪しげなものを見るような目でコンナンダイジョウブカイナと思っていたが、着てみると暖かいし、肌触りがいい。それに昭和時代のファッションだと暑すぎるので、1枚不要になった。私の場合、ヒートテック(下着)、セーター、ジャケットの3枚が定番である。

発明というのは凄いもんやなとアルク植元君と山形で雪道を歩いた。そりゃ雪が降っているのだから寒いのは寒いのだけれど、昭和時代のころころファッションは不要である。ネックウォーマーと帽子を着用すれば、顔以外はそれほどでもない。ヒートテックのせいでコートが売れなくなったらしい。分厚いコートは雪国でも不要になった。

インターネットが登場したのは25年ほど前のことだが、それ以降さまざまなものが発明され、普及し、そして現在では必需品になっている。それと引き換えになくなっていったものも多い。私が使っていた書院ワープロなどは今でもあるのだろうか。タブレットの登場で電子辞書や紙辞書を使う学校も激減している。世の中、そんなものである。

通信制やAIが登場し、いよいよ学校の授業など要らないんじゃないかと思う人たちが激増している。私はそうは思わないけれど、不要だと思う人が増えれば学校も消えていくのだろう。学ぶ場がなくなるリスクはかなり大きいとは思うが、流れができるとあとは速いものだ。10年先の学校がどうなっているのかを2035年に見るのは楽しみでもあり、怖くもある。

木村達哉

追記
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