今日からはしばらく沖縄です。非常事態宣言が発出されてはいますが、自分で判断して動きます。僕の場合、沖縄と言っても泳いだり観光したり誰に会ったりするわけではなく、居場所を西宮を宜野湾に移すだけですからね。文章を書いたり絵を描いたりして、静かに過ごそうと思っています。知り合いが感染し、「インフルエンザの２日目が一週間続いた」と聞かされていますので、感染したくありません。

菅首相や橋本さん、あるいは小池さんは、オリンピック・パラリンピックを開催しますと断言されています。が、ほぼ間違いないことですけれども、開催すると新型コロナは今以上に大変なことになるでしょう。今でも、国民に自粛を要請しておいて、倒産した会社や店舗がこれだけ出ているのに、なのにどうしてオリパラはやるのだ！オリパラをやるために国民を不幸にするのか！と、不満が噴出していますね。

実際にオリパラが断行されたとします。そうすれば、すべてのイベントが開催されることになります。オリパラが開催されているのに、僕にはセミナーを我慢しろということにはなりません。オリパラが開催されているのに、中体連や高体連の大会が中止になることはありません。企業の出張も音楽のイベントもなにもかも始まります。

コロナ前の状態になるでしょうね。数万人の外国人が来て、体育大会が東京で行われているのです。オリパラは世界的・国家的なイベントですが、国民的イベントではありません。国民にとっては、普段の生活のほうが大切なのです。オリパラのために国民が我慢する！というのは異常です。ですから、オリパラを政府が決行するのは結構ですが、国民の生活はそれと同時に動き始めます。

それに加えて、オリパラが開催されていると（僕はオリンピックには興味がないので、テレビでもほとんど見ませんが）多くの方々が興奮したり感動したりして、それを誰かと共有するために集まっては酒を飲みます。原田さんがジャンプで失敗したとき、おそらくそれをテレビで見た皆さんは、誰かと共有したはずです。そういうものです。人が集まるのです。

そうするとどういうことになるか。おそらくはウィルスが今以上に蔓延し、医療が大変なことになるはずです。今でも大阪は医療崩壊しています。もうすでに「しつつある」状態ではありません。では、国民は我慢しようということになりますか。いや、普通はなりません。理由は上に書いたとおりです。

結論としては、中止したほうがいいんじゃないかなと思っています。オリンピック・パラリンピックの開催を政府がごり押しし、その結果、自分の家族が亡くなったというようなことになると、とても「平和の祭典」とは呼べません。アスリートファーストと言いますが、そんな単純なものではありません。私たち国民は、生活ファーストなのです。

政争の具にはしてほしくないなぁとは思いますが、オリパラの中止を考えていますと最初に言った政治家の支持率は上がるでしょうね。小池さんあたりが、頑張ってくださるような気がしていますが、さてどうなるでしょう。

木村達哉拝