1月18日。共通テスト(英語)が行われた。教員ではなくなった私だが、『ユメタン』『東大英語リスニング』『まるまる反復英文法総復習』をはじめとする受験用の著作が多いのだから無関係ではいられない。この日は、というより数日前からそれなりに緊張する。私が緊張してもしょうがないのに。
結果的に言えば(この新聞は18日のもの)今年の共通テストも『ユメタン』の見出し語出題率がかなり高かった。ピンクのマーカーが『ユメタン①』、ブルーが『ユメタン②』である。毎年調べてくださる岡山の目﨑先生には深く感謝したい。灘校でも『ユメタン①』の習得にかなり時間をかけたが、この1000語、たった1000語をしっかり習得するだけで画像のピンクの語彙がわかるのだから、高得点が取れるのは当然。
そもそも『ユメタン』を作る際に最もデータを重視したのが『ユメタン⓪』と『ユメタン①』だった。共通一次試験やセンター試験に出現した単語を調べた。そして出現頻度が最も高い語を『ユメタン①』に入れた。この手のテストに使われやすい単語を『ユメタン①』に入れたということである。
おかげで毎年こういう結果になる。先日、ある学校の先生から『ユメタン⓪』を1年で、『ユメタン①』を2年と3年でほぼ完璧にさせたところ、共通テスト模試の偏差値が他学年より10以上上がったというご連絡を賜った。その先生の指導力の賜物であるのは言うまでもないが、拙著がお役に立ったのは嬉しい。
いくら新課程だのなんだの言っても英語は変わらない。『ユメタン①』と『ユメタン②』を完璧にされた先生が英検1級に合格された話は以前も書いたが、基本単語をいかに習得するかがなによりの対策であると思われる。そのうえでたくさん読み、たくさん聞いて、知らなかった語彙は片っ端から覚えていくという姿勢が大切なのである。
明日も共通テストは行われるが、ここで成功した生徒は油断することなく個別試験(俗称、二次試験)までの時間を有意義に過ごしていただきたい。春は目の前である。
木村達哉
追記
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