高3になるにあたって大切なことを生徒たちに話してやってほしい。昭和学院秀英高校の藤田先生からそういうご依頼をいただきました。昨年12月にも同校を訪問し、高1生徒たちに講演をしているのですが、今回は高2。依頼内容は上記と、東大受験者に対して授業をしてほしいというものでした。
残り1年ということですが、それなりのレベルを目指すのであれば既にスタートさせていないといけません。現時点でそれなりに成績が上がっているならいいのですが、そうでないなら今からでも遅すぎます。慌てて授業を聞き出しても塾に行き始めても、まったく意味がありません。弱点を補強するのは自分にしかできないからです。
なぜか。弱点がどこなのかを知っているのは自分だけだからです。学校や塾の先生方も熱心でしょうけれども、その生徒のどこができないのかを具体的に知ることは不可能です。だいたい数学が弱いなとか、リスニングはまぁまぁだなとかいったレベルならカバーできます。が、その程度の分析ではくその役にも立ちません。
成績が上がらないのには理由がありますので、そこを分析し、覚えていない/わかっていない箇所を順番に潰していくことです。上記のとおり、覚えていない/わかっていない箇所は自分にしかわかりませんので、先生方に相談しながらそこを潰すための計画を立てることが大事なんですね。
講演終了後は東大志望者20名に対して90分間の英語授業を行いました。特に東大の場合、英語力が高くても情報処理能力が高くなければ不合格になりますので、そこに対処するための勉強法について話をしました。生徒たちは真剣にメモを取りながら受講していました。気持ちのいい生徒たちでした。
お世話になった先生方にはお礼申し上げます。また、来年度も来てほしいということですので、オファーをいただくのを楽しみにしています。
木村達哉拝