笠岡高校の担当の先生からご連絡をいただき、岡山県の規約に則るとオンライン講演にせざるを得ないということでした。残念だなぁと思いながらも、90分(理系生徒)+90分(文系生徒)+90分(教職員研修)の3本の講演をオンラインで行いました。
オンラインとは言っても、ZOOMのカメラと音声はONにしていただきましたので、生徒たちや先生方の様子であるとか声であるとかはうかがうことができます。生徒たちには英語の(共通テストに向けてということでしたのでRとLの)授業をさせていただいたのですが、彼らの音読する声も聞こえてきました。
大切なことは音読することではなく、正しい方法で音読することなのです。単に声を出しているだけでは成績は上がりませんので、具体的に僕が声を出し、こんな感じでやってごらんと言うと生徒たちは僕(やCD音声)を真似ながら声を出していました。それを続けられれば共通テストでは満点がとれるでしょう。満点に届かなくても90%近くは取れるはずです。
先生方の研修では、生徒たちのモチベーションを上げるための指導についてという演題をいただいていましたので、僕の灘校時代の話であるとか脳科学や心理学の書物に書いてあるようなことをご紹介しました。そんなに目新しいことではないのですが、大切なのは生徒たちの声を聞くことです。そうなると補習や追試ばかりやっていると教員が疲弊してしまいます。疲弊した教員の生徒がモチベーションを上げることはあり得ません。
その点では、特に生徒たちのモチベーションを上げることを第一義とするなら、放課後の使い方を考えたほうがいいのではないかというお話をしました。師弟関係において師が疲れていて弟が伸びることはありませんからね。
お世話になった皆さんに感謝申し上げます。本当は直接お話ができればよかったのですが、こういう状況なのでしょうがないですね。オンラインではありましたが、僕の話を聞いた生徒たちや先生方が、そうか!こうすればいいのか!と思ってくださったのであれば嬉しいです。
木村達哉拝