福山暁の星女子中学校・高等学校さんを訪問するのは2度目です。が、今日訪問したのは学校ではなく、福山駅前のホテルでした。ホテルで開催された学習塾対象入試説明会で講演してほしいというご依頼を頂戴したのです。参加しておられたのは主として広島の塾の方々。自立した学習者を涵養するにはどういう教育が必要なのかというお話をさせていただきました。
話の内容はさておき、非常に多くの方々が参加してくださっていましてね。びっくりしました。終わってからたくさんの方々が声をかけてくださいまして、名刺交換をさせていただきました。コロナ禍とは云え、こういうのはいいですね。なんだかんだで人と人です。
自立とか主体性とか言いますが、結局のところは自分がどういうことをやって生きていくのかを意識しないと自分から動こうなんて思わないはずです。また、先生に頼りっきり、塾に頼りっきりの生徒、要するに自分の足では立てない生徒では、成績を劇的に伸ばすことは不可能です。
指導する側としては、懇切丁寧な指導とか面倒見の良さを売りにすると保護者からの受けはいいんでしょうけれども、そうすると主体的でやる気ばりばりの生徒を育てることはできません。だからと言って、なんでも自分でやれと言われてできる人は、大人であってもほとんど、いません。
そこのところの匙加減が大切なわけで、なんでも手取り足取りでは駄目だし、なんでも放置していても駄目だということです。まずは、自分の人生をどう生きるのかを考え、さまざまな機会と経験を与え、その選択肢のなかから、ではどうやって生きるかを考えさせることですね。なかにはやりたいことを自分の力で見つける子もいますが、大半はなかなか見つけられないですからね。
福山暁の星女子中・高の説明会を一緒に受けていて、非常にいい学校だなと思いました。進路担当の先生からのお話に説得力があり、女子校でありながら(ついでに言えばすでに還暦前でありながら)自分もこういうところで勉強してみたいなと感じておりました。
お世話になった福山暁の星女子中・高の理事長をはじめ、多くの先生方にお礼申し上げます。また、僕の本を使って英語を勉強している生徒たちにも話ができる機会があればいいなと思っています。その折にはどうぞよろしくお願いいたします。
木村達哉拝