兵庫県立太子高校に行ってきました。何度も訪問している龍野高校の英語の先生が太子高校に異動になられまして、さっそく僕の本を採用して生徒たちに指導していらっしゃるんです。数研出版の『5Stage英文法完成』を使っておられる関係で、主としては英文法の勉強法について話してほしいというご依頼でした。
が、英文法を勉強することになると、セットで英単語であるとか英作文であるとかを話すことになります。道路交通法だけ勉強して運転はしないなんてもったいないですよね。英語も同じで、英語のルールだけを学んで英語を話したり書いたりしないなんてもったいないうえに、そんなことをすると忘れていってしまいます。ペーパードライバーが標識の意味を忘れていくのと同じです。
特に英文法って覚えるようなものではなくて、どちらかと言えば理解するものなんですが、その理解でさえも運転していないと(英語を話したり書いたりしていないと)忘れていってしまうんです。たとえば、a / theの使い分けなんて簡単なのですが、そんなのでさえも忘れていってしまいます。
太子高校の生徒たちには、冠詞の例を使いながら勉強してもらいましたが、大事なのは理解をした後に彼ら彼女らが英語を話したり書いたりするかです。『5Stage英文法完成』は何度も何度も反復をして頭に刷り込む本ですが、大事なのは「理解」のページと「英作文」のページなんですね。
太子高校の生徒たちが、もしかしたら今は英語がまだ苦手だという子もいるかもしれないけれども、今日の講演を聞いて、よし!やってやろう!と思って勉強し、将来は立派なEnglish Learnerになってくれればいいなと願っています。先生方にはお世話になりました。感謝申し上げます。
木村達哉拝