今日は茨城県立日立第一高等学校さんで講演でした。『新ユメタン①』と『新ユメタン②』を使って勉強している生徒たちに対して、まずは英語の勉強法を、そして第２部では人生とお金についての話を、それぞれさせていただきました。

日立第一高校は東大だけでなく、海外の大学にも卒業生を輩出している進学校です。が、それでも中には英語が苦手だとか、あるいはモチベーションが上がらないとかいうような生徒たちもいると思うんですね。それは灘校も同じでした。

講演の最初には必ず言うことなのですが、「英語が苦手な人、モチベーションが低い人のために話します」と述べると、生徒たちが大きな拍手をくれました。こういうのは嬉しいものですし、なにより話しやすい環境を作ってくれた彼らに対してありがたいなぁと思いました。

英語に関して言えば、単語や文法から英作文にいたるまで、いちおう全ての技能について話しました。こういう方法というのはネット上にもたくさん落ちていますから、おそらくそんなことは知っているぞと思っている生徒たちもいたのではないでしょうか。

それでもやはり自分が使っている教材の著者が来て、直接話をするというのは違うんじゃないかなぁと思いながら、当たり前のことであっても丁寧に説明をしました。たとえば、シャドーイングはなぜするのか、オーバーラッピングをする際の注意点は何か、などですね。

また、勉強は人生で必要だと思うからするものです。たとえば、パイロットになろうとか、科学者になろうとか思っている人にとっては英語は必須アイテムです。でも、漁師さんになろうとか、お笑いタレントになろうとか思っている人にとっては、必ずしも必要というわけではありません。

高校を出たあとにどういう人生を生きるのか、またそのためには今の間にどういう力を身につけておかないといけないのかを考えて、必要だと思う勉強をするべきだという話をしました。生徒たちは静かに頷いていました。

今回は甲子園から茨城日帰りとなりましたので、終了後に急いで帰らねばならず、その点では残念でしたけれども、また時間が許せば呼んでいただいて、ある程度コロナが収束すればということになるのでしょうけれども、先生方とも懇親会が持てればいいなぁと思っています。窓口になってくださった坂本先生、ありがとうございました！

木村達哉拝