今日は千葉県私学教育研修集会という、いわば先生方による指導法の研修会がありました。千葉県の私学の先生方がお集まりになり、授業見学をしたり講演を聞いたりする研修会です。毎年やっておられるんだそうで、今年の登板校は昭和学院秀英中学校・高等学校ということでした。
で、6月に同校に伺った際に、副校長先生からこの研修会の講演を依頼されましてね。そんなわけで千葉県の3日目は千葉県の先生方の前で90分間の講演をすることになりました。演題は「英語力を確実にあげる指導」というものでした。
まぁそうは言っても「確実に上げる指導」があるかと言われると「ダウト!」と叫ばねばなりません。なによりも学ぶ側、つまり生徒たちが「それほど勉強する気がないわ」というような状態であれば、いくら教師が頑張っても絶対に数字は上がりませんからね。
灘校時代に保護者や生徒たちに配付した6年間のシラバス(指導計画や使用教材一覧)を参加者の先生方全員に配付し、リスニングなどの指導を具体的にどう行っていたのかを授業形式で説明しました。実際に僕が教師になり、先生方に生徒役になっていただいて、授業を行いました。
たくさんの英語の先生方が(中には他教科の先生方も)ご参加になっていらっしゃいました。拙い説明だったかもしれませんが、心を込めてお話をさせていただきました。皆さんのお役に立ったのであれば欣幸の至りです。
こういう堅い場には不似合いの僕ですが、英語の成績を上げるのは、たとえば数学などと比べると、難しくはありません。覚えることは多いのですが、忘れることを常に意識しながら勉強することです。それに、なにより大事なのは英語に接する時間や回数です。授業だけを充実させても成績は上がりません。
終わってから羽田空港から伊丹空港経由で久しぶりに自宅に帰り、ゆっくりとお風呂に入って疲れを癒しておりました。研修会の終了後に同校の校長先生や副校長先生から温かいお言葉を頂戴し、体は疲れているのですが、心はほっこりしております。千葉県3日間でお世話になった先生方にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。これからもお付き合いください。
木村達哉拝