八女学院中学校・高等学校の生徒たちに講演をしました。午前中が中学生、午後から高校生に、それぞれ話をしました。非常に楽しい時間でした。担当は養護教諭でした。これは初めての経験でした。悩んでいる子どもたちに話をしてほしいというご依頼でした。
中学生には、そりゃ人生もいろいろあるけれども強く生きろよと、そしてしっかりと勉強して自分の力を高め、弱者の役に立つ人材になってくれよという話をしました。質疑応答ではかなりたくさんの中学生が挙手して、僕に時間の限り質問をぶつけ続けました。えらい熱心な生徒たちだなぁと、正直驚いておりました。
高校生たちには、どうして我々は学ぶのかという話をしました。休憩時間には『新ユメタン』や『新ユメジュク』を持って控室に来てくれた生徒たちにサインをしました。ひとりひとりに「サインしたんやからしっかり頑張って勉強しろよ」と声をかけておりました。彼らが自分の人生をしっかりと見つめ、何を勉強するのかを深く考えてくれればと願っています。
苦手なものがあると、なんだか駄目だなぁという気持ちになります。でも、東大に入る生徒にも苦手はあります。ぜんぜん数学ができなくて入試で3点だった教え子もいます。彼は英語と社会と古文を徹底的に勉強して東大文科1類に入りました。僕も英語は英検5段ぐらいですが、数学は高校3年間の定期考査の点数を全部合わせても50点無いと思います。
なにを学ぶのかは人によって異なります。なにを学ぶのかは自分で決めればいいのです。人によっては英語を、人によってはビジネスを、人によっては物理を、人によっては野球を、学ぶのです。
校長先生やPTA会長をはじめ、多くの先生方とPTAの方々にお世話になりました。また、僕の本を使ってくださって感謝しています。生徒たちは自分と他者を幸せにするために、しっかり学び続けてください。そして幸せになってください。
木村達哉拝