出版社 | アスコム |
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著者 | 小林弘幸 |
子どもの頃は小児喘息と言われ、大人になってからは気管支喘息と診断されている僕の場合、喘息を持っておられる人なら誰でも知っている、心がきゅっとなりそうなゼーゼー音を他人に聞かれたくないんです。他人から「変な音がする」と言われた経験がある人は特にそうだと思います。僕もそうです。
そうすると自動的に深い呼吸ができなくなるんです。すごく呼吸が浅くなる。浅い呼吸だとその嫌な音がしないからです。苦しい。とても。でも、他人に聞かれることはないので、そのほうがいいんです。とても悲しい子ども時代の思い出です。そしてそのまま大人になり、呼吸の浅い人間になりました。
本来的には呼吸は深い方がいいんです。腹式呼吸という名前は聞いたことがあると思いますが、丹田を意識して、まるで瞑想するがごとく、しっかりと意識して呼吸をすると深くなります。逆に本を読んだりネットサーフィンをしているときって浅い呼吸になりがちで、そうすると医者から「長生きできないよ」なんて言われる体になります。
この本は新型コロナウイルスが蔓延し、自分で自分を守らないといけないなと思って購入しました。僕と同じように呼吸が浅くて免疫力が弱いかもしれないなぁと思っている人には読んでほしい一冊です。特別なことが書かれているわけではないのですが、改めて呼吸の大切さがわかります。