出版社 | 双葉文庫 |
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著者 | 原田マハ |
この夏も弘前に行ってきました。昨年に続き、今年も弘前高校で希望者を対象に授業をさせていただいたのです。そういうこともあり、今回は津軽を舞台にした小説をご紹介します。主人公は去場安と介良れんの二人の成長の物語です。「さりばあん」と「けられん」という登場人物、そしてタイトルは「奇跡の人」。おや?とお気づきになった方もいらっしゃるでしょうが、安とれん、そこにれんと年の近いボサマのキワという少女が登場することで、この物語は単なる本歌取りではなくなります。
ご縁ができた町が舞台となっている小説や物語を読むと、いっそうその町が好きになりますね。弘前のねぷたや津軽三味線といったその土地の文化や歴史を肌で感じ、またこの町を訪れたいと思います。