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おふろだいすき

出版社 福音館書店
発売日 1982年4月30日
著者 松岡享子(著)、林明子(絵)

2019年から専門学校に通い始めました。誰が?私がです。子どもの頃からの夢を追いかける人生を生きようと決めたのが2018年6月。絵本作家として、小説家として、いろんな本を著して、世界中の皆さんに、特に子どもたちに読んでもらおうと思ったのです。そして、2021年3月に灘校を退職しました。子どもの頃からの夢を大切にする人生を選びました。

と書くと、灘校の教員をやりながらではダメなの?と聞かれそうですが、ダメです。なにしろ教員は朝から晩まで学校にコウソクされ、脳や心臓にコウソクを起こしそうなほど忙しいからです。コウソクのない灘校の勤務状況は比較的楽ではありましたが、授業が終わってコウソクで帰宅したとしても、翌日の授業準備などに追われてなかなか絵を描いたり文章を書いたりする時間が取れないのです。受験生は、すべてのコウソクを漢字に直しましょう。

専門学校に入学する際、「好きな絵本作家は誰ですか」と尋ねられました。皆さんならどう答えますか。『ぐりとぐら』や『100万回生きたねこ』など、いろんな絵本が頭に浮かびました。好きな絵本作家…どれもこれも心温まる素敵な絵本ですからね。しばらく沈黙の時間が流れたあと、静かに先生に返事をしました。「林明子さんです」

林さんの絵は優しい。彼女の絵本は展開もいいのですが、ぼんやりと絵を眺めているだけで温かい気持ちになります。『おふろだいすき』を気に入られた方には、『はじめてのおつかい』もお勧めです。